sangen-kyo bridge

かつて炭鉱から石炭の積み出しで使われていた鉄道橋です。三角形のユニークな形でかつての隆盛をしのばせる産業遺産でした。新しいダムの建設で水没しましたが、近くの展示館で往時の姿を写真で偲べます。

４０年ほど前に夕張に住んでいたことがあります。当時から「いつかこの町は水の下になる」と言われてきて・・・住民たちの反対もあり数十年かかっての完成なのだと思います。当時あった学校などの石碑には校歌が書かれています。　　ダムの近くまで行けないし、写真も撮れなかったけど・・・この橋がそうなのでしょうか？それとももう水没したのでしょうか？夕張清水沢駅からは片道１５分は走りました。

４月の快晴の土曜日、三弦橋を見に行きました。まもなくこの美しいまた珍しい構造の橋が湖の底に沈んでしまうので最後に目に収めておこうと思う人達で駐車場は満杯でした。かつて炭鉱の街として栄えた夕張の街をふるさととする人達でしょうか、中には涙ぐんでいる人もいました。川面にはまだ氷が残っていましたが、あと数週間で湖になってしまうとか。上から見る赤い橋は景色に溶け込んでいて懐かしい日本の原風景を感じさせます。夕張は、財政破綻を乗り切ろうと日本一若い市長さんを先頭に、様々に工夫を重ねた取り組みをしている様子が時々ニュースで取り上げられます。夕張市民の皆さま、私もささやかな事でもできることは応援しています。

秀峰夕張岳を望む夕張市。自然がそのまま残る市内にはたくさんの名所がありました。その一つ、夕張市南部のシューパロダムの完成とともに水没してしまう橋「三弦橋」。かつて炭坑で栄えた付近の数々の町も水の底へと消えてしまうそうです。４５２号線沿い「大夕張鉄道保存車両」に併設のインフォメーションセンターに行くと、夕張の地形・歴史やダム開発について知る事ができます。スタッフさんがとても親切に説明をしてくださいました。事前の学習が大切だと思います。

夕張に行ったら、北海道の産業遺産として注目されている三弦橋を見に行くことをおすすめします。三弦橋とは、大夕張ダム（シューパロ湖）上に浮かぶ単線鉄道橋の事。正面から見ると三角形断面という独特な橋で、世界でもほとんど例が無いという大変珍しい形の橋です。現在、夕張シューパロダムを建設中で、これが完成すると現在の大夕張ダム（シューパロ湖）は水没し、この橋も水没するといわれています。新しいダムが完成する前に、一度見ておくことをおすすめします。